髪の毛をしっかりと乾かさないと…

私達は美容室のスタッフなので、
よく髪の毛を洗っている時に、
シャンプーやトリートメントに関する質問をされるのですが、
そんな質問の中に「お風呂上がりに髪の毛を乾かさずに寝るとハゲてしまうって本当ですか」と言ってこられた方がいらっしゃいました。
しかしこの場をお借りしてお答えすると、
その答えはYesです。

夜寝る前にお風呂から上がってきた際に、
よく髪の毛を乾かす事なく寝てしまうという方がいらっしゃいますよね。
なんと男女の合計でも約4割の人がやっている事だそうです。
しかし、
実は髪の毛にとっても頭皮にとっても、
非常に悪影響な事なのです。

髪の毛が濡れた状態のままで寝てしまうと、
その髪の毛を支えている頭皮の毛穴の部分は、
実は開きっぱなしになっている事をご存知だったでしょうか。
髪の毛を乾かすという作業を通して、
その毛穴をしっかりと引き締め、
毛穴の中に余計な雑菌などが侵入しないように対策をするのです。

しかしこんな都市伝説もあります。
髪の毛をすぐに乾かすことによってハゲが進行してしまう。
しかしこの知識は正確性の極めて低い情報です。
確かにドライヤーの熱を、
髪の毛や頭皮に非常に近い距離などで噴射すると、
髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまいます。
これは間違いなく言える事です。

ただこのお風呂上がりの髪の毛に関する間違った知識は非常に多く、
私達美容師としても困っているところです。

美容師がやっている作業には1つひとつ意味があります

例えば私達、
美容師の場合は、
髪の毛を流した後にドライヤーで乾かす作業を行います。
それも頭皮からある程度の距離を取った状態で、
髪の毛にドライヤーを当てます。
私達はあの工程を、
何の根拠もなくやっているわけではないんです。

ただ私達も専門学校等でドライヤーをかける際にはある程度の距離を取るという事を習っていたので、
その方法を使用していますが、
本来の意味を理解して距離を離している美容師は、
もしかしたら少ないかも知れません。

髪の毛を仮に乾かさずにそのまま寝てしまうと、
開いた頭皮の毛穴の部分から雑菌が侵入し、
頭皮の根元を攻撃するようになります。
そうすると、
頭皮の毛穴に汚れが溜まるようになり、
最終的には毛穴がダメージを受けすぎて、
髪の毛が徐々に少なくなってくるというプロセスで薄毛は進行していきます。

やはり正しい知識を以て日頃の髪の毛のケアをしなければなりません。
世間で言われているような噂の中には、
間違っている情報が含まれている事は多々あるので、
正しい情報を仕入れる意識を持つと良いでしょう。